お寺葬の撮影

2020年06月30日

ご葬儀というと会館やセレモニーホールで行われるものと思っていらっしゃる方が多くなってきました。一昔前まではご葬儀といえばお寺やご自宅で執り行われるものだと思っていたのですが、最近では「お寺で葬儀が出来るのですか?」と聞かれて驚くこともあります。お寺や自宅で葬儀をすることを知らない世代も増えてきているということですね。

先日、文京区の傳通院 繊月会館にてデモ葬儀の撮影をさせていただきました。
http://www.denzuin.or.jp/all/sengetu.htm

もともと大規模葬や社葬を執り行っておられますが、近年の小規模葬への対応や檀家さんだけではなく地域近隣住民に開かれたお寺として、広い畳敷のお寺の会館でゆったりとご家族でお見送りするご葬儀が出来ないだろうかということで、取り組みが始まりました。

日本葬祭アカデミー教務研究室の二村先生監修の元、古き良き日本の習俗的・文化的儀式を大切にしつつ、現代の価値観に合わせた柔軟な葬儀のあり方を模索していきます。葬祭のもつ意味はとても奥深いものです。
https://www.jf-aa.jp/

撮影の一部をご紹介します。

「枕経」(まくらぎょう)
納棺の前にお布団の上にご安置し、枕飾りを設え僧侶に枕経を唱えていただきます。
故人が不安なく迷わず旅立てるようにという意味が込められています。
現代の住宅環境ではこのように畳の上で枕経を唱えていただくことは難しくなっているため、
お寺の畳の上で「迷わず成仏出来ますように」と唱えていただけるのは大変有り難いことですね。


「納棺の儀」(のうかんのぎ)
故人のご遺体を綺麗にし、棺に収める儀式です。死に水、湯灌、死化粧などを行い、故人に死装束を着せて旅立ちの準備をいたします。棺師によって一連の儀式を執り行う姿を見ながら、
遺族は少しずつお別れの気持ちの整理をしていきます。
故人が愛用していたものやお花やお手紙などを棺に入れ旅立ちのお供にして差し上げましょう。
棺に収まると、いよいよ「さようなら」の思いが込み上げてきます。
撮影にご協力いただいた納棺師さんはアカデミー賞映画「おくりびと」のモデルとなった方です。

「読経」(どっきょう)
通夜/葬儀の際にお経を読み上げていただく読経は大切な葬送儀礼(そうそうぎれい)です。
故人にお別れを告げ、ご家族やこ親族に焼香をしてもらい、お見送りをします。
この後出棺となり火葬場へと向かいますので、このお別れの時間をゆっくりと過ごします。

他にもお茶席や会食や宿泊などの設えもあり、お寺の畳の上でまるでご自宅にいるような落ち着いた雰囲気の中でご葬儀となります。お寺葬とご自宅葬の良いところを合わせた感じでした。

コロナの感染拡大を防ぐためにも多人数での集まりを避け、ご自宅や地域内での少人数でのご葬儀を希望される方が増えているようです。本当に必要な儀式を組み合わせて行くのが新しい時代のご葬儀のあり方になるのではないでしょうか。

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